夢々

夢々

ゆめゆめ

感想記事、やめます

前置き 

 当ブログで書いてきたライブや映画の「感想記事」を今後書くの辞めます、ということについての言い訳を以降ダラダラと書きます。

 当ブログでは、THE COLLECTORSが今年行っている12ヶ月連続クアトロマンスリーライブ(以下、12マンスリー)についての感想記事を主に書いてきました。回を重ねるごとに閲覧数が予想外に増えていたり、そればかりかお褒めの言葉をいただくことも度々あるという状態になっており、大変光栄に思う次第です。

 それでもこうなんというか、ブログ界隈とでも言いましょうか。その中では決して多いアクセスがあるわけではないし、そもそも稼働期間も短いのでこんな引退表明じみたことをするのも大げさかと思ったのですが…やはり辞めるにあたって、これまでお読みくださった方々(ライブ記事だけでなく、一本だけ上げた映画の記事を読んでくださった方々も含め)に対して感謝の意を表さねばなるまいと感じたゆえこんな文章を書いています。12マンスリーについては「12月まで書く」とか言ってしまっており、シンプルに嘘やんけって話でもあるのでその謝罪も兼ねています…

 

書き始めた動機

 辞める理由を書く前に、「このブログを始めた動機」を書かせてください。

 ひとことで言うのであれば、「映像作品化されない可能性のあるライブ(曲)について、可能な限り記録を残しておきたかった」というものになります。
 コレクターズの12マンスリーは2018年以来となる2回目の開催となっていますが、前回については以下二つの作品として映像化されたものの、そのすべての様子が収録されているわけではありませんでした。

・MONTHLY LIVE 2018 ”LAZY SUNDAY AFTERNOON”(以下、Blu-ray
・Filmography(以下、DVD-BOX)

 「一回きりのレア曲」が大量に演奏される12マンスリーにおいてはそれも当然の話で、今回の12マンスリーもそうなる可能性が高い(むしろ2018においては後出しでBlu-ray収録外のテイクが配信され、それがさらにDVD-BOX化されたことが奇跡に近いと思う)と感じたことが一連の感想記事を書こうと思った直接的なきっかけになります。

 2019年からコレクターズのファンになった私は、当然2018年の12マンスリーには参加できませんでした。そして、映像化されなかった「レアかつ大好きであるいくつかの曲」のライブ版が体験できなかったことについての悔しさのようなものを抱えていました。1月分の感想記事ではこんな風に書いていますね。

”12ヶ月連続でライブをやるにも関わらず、毎月毎月曲の構成がガラッと変わる。そのうえ、レア曲も満載。なんであと2年、いや1年でもいいから早くコレクターズを発見できなかったんだ!と非常に悔やんだのを覚えています。”

 そのため、今年の12マンスリーに対しては「好きなレア曲聴けるといいな」「でも聴けても映像化されないかもな」という期待と不安が入り混じる思いでチケットを購入しました。そして「映像化されないかもしれないから、できる限り様子を文章に残しておこう」という考えに至った次第です。
 このようにあくまで自分用の記録として書こうと思っていたのですが、1月分について書く際に「せっかくだからTwitterで、ハッシュタグつけない程度にひっそり公開してみるか」という自己顕示欲が発露した結果現在の状況に至っています。

 自分の面子を保つため(なんと愚かしい)、他にも公開した理由を挙げると「今現在コレクターズちょいちょい聴いてるけど、今年12マンスリーに行くか迷っている方」や「将来的にコレクターズの存在を知り、映像化されなかった曲含め2023年の12マンスリーの様子を確認したいと思うかもしれない方」に役立てばいいな、という思いもありました。
 ポッドキャスト”池袋交差点24時”を聴いていると、いまだにコレクターズの新規ファンが増え続けているということがわかります。30周年でようやく実現した初のワンマン武道館などをスルーしてしまった私のような人間ですら希少種だと思っていたのですが、そんな私を凌駕する超希少種(多方面に失礼)が現在でもたびたびPメールに現れます。そういった方々が2018年に対する私のような思いを抱く前に(もしくは抱いた際に)、手助けになれたらいいなと。

 そして、もちろん「もともとコレクターズのファンだった方々」がお読みいただける内容にもなるよう心がけてはいました。今年の12マンスリーに参加されている方に対しても、そうでない方に対しても。ただ、なんというかこれに関しては自信がなかったです。
 1月分の公開前…コレクターズは歴史の長いバンドであるため、新参者かつ音楽的知見のない私のような人間がライブについて仰々しい感想を述べることについて快く思われない方が多いのではないか、と思っていました。
 しかし、むしろ私の「感想記事書きました」というツイートに対しいいねやお褒めのリプライをくださるのは古参ファンと見受けられる層の方々が最も多いように感じています。これについてはもう、当初叩かれるのを覚悟で公開した自分としてはコレクターズファンの温かさに感謝としか言いようがありません。

 「ブログを始めた動機」について最後に、けっきょく自分自身がライブとか映画の感想読むのが好きっていうのもありました。体験したもの、体験できなかったもの、どちらについても他の人の感想を読むことが好きだったので「もしかしたらこの世のどこかにいるかもしれない、自分と同じタイプかつ同じ趣味趣向の人」に向けて書いていたところもあります。
 ちなみに、最初にこのブログの記事として書こうと思ったのは昨年の12月に公開された映画”THE FIRST SLUM DUNK”についての感想でした(良い意味でも悪い意味でも、語りたいことがとにかく多い映画だった)。タイミングを逃したゆえお蔵入りとなりましたが…

 以上、(いつもどおり)思ったよりも長くなってしまいましたがこれが「そもそもなんで一連の感想記事なんて書いてたの?」ということに対する説明になります。次項が本題、「じゃあなんで辞めることにしたの?」という話です。

 

やめる理由1(メモが思ってたより大変だったという話)

 「記録のためにメモることで、ライブに全集中できなくなってきたこと」が辞める理由その1です。竈門炭治郎みたいなことを言い始めましたが、なんというか「全集中」という言葉がちょうどよすぎて拝借させていただいた次第です。

 「どうしてもメモをとりながらのライブって気が散ってしまうな」という気持ちが徐々に増してきていて。多少気が散るであろうことは最初からわかっていたのですが、一連の感想記事が回を重ねるごとに「より詳細に書かねば」という思いが湧いてしまい…ライブを体感するというより、もはやメモをとることがメインになっているような…といった気持ちがチラと私の中に生まれるように最近なってきました。
 手段と目的の逆転というか、「ライブを楽しみ、その楽しさを伝えるための記事」だったはずが段々と「記事を書くためにライブを観にいく」感覚が強まっていく今日このごろといったカンジで。

 今年の12マンスリー以前においても、もともとスマホでセトリやちょっとした感想のメモをとっていたのですが…どうしても液晶画面に視線を向けないといけないことや暗転中に画面が光って周りへ迷惑をかけることが気になり、最近は小さいメモ帳+ペンでライブの感想を書いていました。
 これが案外いいカンジで、スマホと違って視線をステージに向けながら書けるし今後はこれでいこうと思っていました。しかし自分には「目の前のステージにノること」と「ノールックで文字を書くこと」が同時にできないみたいで、「曲が始まった瞬間の興奮」と「それと同時に曲名や感想を記さねばならないという思い」が衝突してしまう瞬間が増えつつあることに気がつきました。

 文字を書きながらステージに目を向けてはいるけど、心の方は字を書くことに意識がいってしまうというか…それでも十分楽しめてるとは思っているのですが、最近少しずつ「やっぱりライブではステージに全集中したい」という気持ちが出てきました(竈門炭治郎再来)
 それゆえ、ライブ中にメモをとることはやめようかなと思ったのでした。私の貧弱な記憶力ではライブが終わったあとイチから振り返ることはまず不可能なため、そうなるとメモを諦める=感想記事を諦める、とならざるを得ないかなと思った次第です。

 

やめる理由2(わたしの体調の話)

 辞める理由その2は、私の体調的な問題です。実は今現在ちょっとプライベートも仕事もグチャグチャな状況で。特に仕事については近いうちに状況が大きく変わりそうで、今年の12マンスリーについても全通予定でしたが参加できない月が出てくる可能性すらあります(9月分までのチケットは確保済みだから、せめてそれまでは…という心持ちですが)。

 むしろこのブログはそういった現実とは離れたところで、自分の好きなことについて好きなように書ける場所として開設したものだったのですが…ちょっと、そもそものエネルギーが不足しているみたいです。
 最高だったライブを思い出しながらその感想を書くということ自体はとても楽しかったのですが、今は生きていくこと自体へのエネルギーが不足している状態のようで…わずかなそれを趣味の文章を書くことへ使ってしまうと、仕事含め他のことが何もできなくなってしまうような気もしていて。

 そんなこともあり、今後についてはしばらく省エネで生きていこうかと思った次第です。前述したようにこのブログを書く意義として「コレクターズからもらったエネルギー」を他の誰かにも「わたしからのエネルギー」として共有できたらいいな、という思いはあったのですが…ちょっと他の人へ与えるほどの余裕が今の私にはなく、ただただコレクターズからエネルギーをもらうだけが関の山かなという状況です。

 4月に行われた大阪公演”Living Four Kicks 2023”についての記事も、「近日公開予定」とかツイートしたにも関わらず断念することにしました。あまりに不誠実でいい加減で、本当に申し訳ないです。
 ライブの感想+コレクターズゆかりの飲食店探訪記@大阪、という構成で書こうと思っていました。ライブ中のメモや飲食店における写真は揃っているんだからそこまでは書いてしまえばいいじゃないか。そういう風にも思っていたのですが、ちょっと今現在それに必要なエネルギーすら足りない状態のようです。
 「10年以上ぶりのライブ遠征」や「求めていた”ジェットパイロットの夢”の再演が行われたことについて」など、自分にとってはセンシティブな件に触れなければ書けないものになりつつあり…そのように繊細な内容について記載することに対して精神的にも前向きになれなかったし、なにより「こんな個人的な話を他の人に向けて書いてどうする?」という気持ちが生まれ、それでいて「じゃあ感情を全部排して書けば」ということもできなかったゆえ大阪公演の記事は断念するに至りました。不器用。

 ということで、こういった事情から今後も毎月これまでのような感想記事を書いていくことは難しそうだなと感じてしまったことが二つ目の理由です。
 なんだか暗い話になってしまいましたが、けっきょく単に私が怠惰で阿呆で三日坊主な人間というだけのような気がしてきました。ホントにどうしようもないですね。

 

最後に

 ということで、言い訳は以上です。

 自分用の記録として始めたこのブログを通して、コレクターズファンの方々を中心にたくさんの方とTwitter上で交流できたことがとても嬉しかったです。

 改めましてこれまでの記事をお読みくださった方々、本当にありがとうございました。

 

 

 

※一応このブログ自体は残すつもりですが、近いうちにこの記事ごと消すかもしれません。過去の感想記事はすべて削除しました。中途半端に残っているのが気持ち悪くなってしまう気がしたので。